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Fermentation and Longevity プロジェクト

発酵と長寿の研究シーズ・スタートアップを、リジェネソームとともに資金・研究面から支援。

発酵樽と地球を背景にした Fermentation and Longevity のキービジュアル写真

概要

スペースシードホールディングスは、子会社のリジェネソームとともに、発酵と長寿(ロンジェビティ)の融合領域に関連する研究シーズ・スタートアップに対して、資金面・研究面の両方からサポートを行っています。微生物の力で人の健康寿命をのばし、地上から宇宙までを連続的に見据えた新規事業の創出、あるいは既存研究の発展を目指します。

取り組みの方向性

  • 発酵 × ロンジェビティ領域の研究シーズ・スタートアップへの資金支援と研究支援
  • 微生物を起点とした健康寿命延伸の事業化
  • 地上での実装から宇宙環境での応用までを連続的に見据えた展開

技術的な裏付け

「発酵 × ロンジェビティ」という組み合わせには、近年の老化研究で整理されてきた機序的な接点があります。López-Otín らが提唱し 2023 年に拡張された「老化の特徴(Hallmarks of Aging)」では、腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)が独立した老化の特徴のひとつとして加えられ、慢性炎症(inflammaging)や細胞間コミュニケーションの変化と関連づけられています。これは、微生物と発酵が健康寿命の議論に位置づく学術的な背景です。

  • 発酵由来成分の作用機序(機序に基づく可能性):食物繊維やオリゴ糖を腸内細菌が代謝して生じる短鎖脂肪酸(酢酸・プロピオン酸・酪酸)は、腸上皮のエネルギー源となり、制御性 T 細胞の誘導や腸管バリア機能に関わることが報告されています。加齢に伴う酪酸産生菌の減少が腸管バリアや全身代謝に波及しうるという機序は、発酵食・発酵由来成分が研究対象となる根拠の一つです。ただしこれらは機序・前臨床・初期段階の知見を含み、ヒトでの効果はエビデンスの強弱を踏まえて慎重に評価する立場をとります。
  • 微生物そのものを「素材」として捉える視点:プレバイオティクス(基質)、プロバイオティクス(生菌)、ポストバイオティクス(殺菌体・代謝産物)といった整理に沿って、微生物の機能を健康寿命の研究に接続します。効能の断定ではなく、機序に基づく可能性を出発点に据えます。
  • リジェネソームとの研究支援:子会社リジェネソームは、老化の根本原因の解明と改善を研究テーマに掲げています。発酵・微生物の知見と老化研究の知見を架橋し、研究シーズの育成を資金・研究の両面から後押しします。

地上から宇宙への連続性

微生物は、限られた資源を循環させながら有用な物質を生み出す存在であり、閉鎖環境での物質循環や食料生産との親和性が高い対象です。地上での健康寿命延伸の実装で培う知見を、将来の宇宙環境での応用まで連続的に見据える――これが本プロジェクトの長期的な視座です。宇宙環境を含む新しい条件下での微生物・発酵研究は、地上の研究を補完する材料となりえます。

最近の取り組み

関連事業・関連研究に関する情報収集を強化しています。あわせて、オウンドメディア「発酵ロンジェビティ通信」を通じた情報発信にも積極的に取り組んでいます。健康に関わる情報は、機序ベースで客観的に発信することを基本とします。